ウェブサイト(ホームページ)は、24時間営業をしてくれます
プロカメラマンにとって必要なものは、カメラ、PC、スマホ、そしてウェブサイトです。
すでにご活躍されている著名なカメラマンは必要がないかもしれませんが、それ以外のカメラマンは、ウェブサイトがないと、致命的な弱点になります。
・撮影が忙しく、ウェブサイトを作る暇がない、
・いつか作ろうと思っているけどなかなか実行できない。。
それはビジネスチャンスを逃しています。
これまでの直接的な営業は、10社まわったとしても、その内の1社が、やっと仕事に繋がる結果でした。
ウェブサイト経由では、向こう側から問い合わせがあるので、約8割の確率で仕事が成立します。
クライアントは、ウェブサイトを通じてすでにこちらの情報を知っていて、仕事の依頼を検討している状態にあります。
時間的なロスがありません。
以前にもウェブサイトはありましたが、一度制作してその後は放置。
そのような状況では、何の反響もありません。
そしてウェブサイトを新しく制作しました。
リニューアルした結果…
新聞社、出版社、制作会社、大手企業、その他様々な方面からお問い合わせをいただき、仕事に繋がりました。
今年度は昨年度に比べ、大幅に収入が増えました。結果として絶大な効果です。
収入が増えた理由てして、
代写と呼ばれるお手伝い的な仕事がなくなり、直接クライアントと契約することで、報酬の単価が上がったことです。
報酬の単価が上がると、仕事の数をこなす必要がなくなり、1案件に時間をかけることができて、クオリティが出せます。
量より質を優先することで、結果的にいい仕事に繋がります。
いい仕事をすることで、カメラマンとして自信が持て、 仕事へのモチベーションが保てます。
ウェブサイトを作る方法は大きく分けて3つ。
1.Word Pressで作る。
2.ソフト(アプリ)を購入する。
3.Wixなど無料ホームページ制作サービスを利用する。
このサイトはワードプレスで制作しています。
今、ウェブサイトの制作でもっとも利用されているサービスです。
無数に存在する「テーマ」の中からひとつを選択し、それを自分好みにカスタマイズしていきます。
テーマは無料(有料もあり)で、テーマから制作したデータをサーバーにアップロードして完成。
ワードプレスのテーマとドメイン、サーバーの契約で、ウェブサイトが活用できます。
ちなみに僕は、さくらのレンタルサーバを利用しています。
プランはスタンダードで月額524円、容量は100GB、ワードプレスの利用可能。
ライトという月額131円のプランもありますが、こちらはワードプレスの利用は不可になります。
ワードプレス導入前は、デジタルステージのBiND for WebLiFE(現在はBind up)を利用していました。
直感的でシンプル、いろんな機能があるので、じっくりと作り込むことができます。
以前はホームページビルダーを使用していましたが、Bindの方がはるかに使いやすく、ウェブサイトを更新するのが楽しくなりました。
ソフト(アプリ)の購入、もしくは年間プランがあります。
デメリットとしては、ソフトを購入した場合、常に最新のバージョンに入れ替えないとサポートが受けられず、ファームウェアをアップしないとセキュリティにも問題が出てきます。
年間プランは割高になるので、コスト的にも負担がかかります。
Wixは利用したことがありませんが、こちらも簡単に制作できると思います。
ただし問題点が1つ。
サイトの下に「無料」という文字が必ず大きく表示されてしまいます。
趣味で作るなら問題ありませんが、プロカメラマンがビジネスとして使用するにはNGです。
クライアントからすれば、カメラマンの本気度が伝わりませんし、チープに見えてしまいます。WiXは有償サービスもあるのでそちらを利用しましょう。
3つの内、どれを洗濯してもOKです。
重要なのは、ウェブサイトのコンテンツです。
ウェブサイト制作のポイント
僕のウェブサイトは、とてもシンプルな作りです。
特に高度な技術は必要ありません。
写真家が作品を発表する場としてのウェブサイトは、デザインや構成など凝った作りが必要かもしれませんが、商業カメラマンは、営業ツールという要素が大きく、誰が見てもわかりやく、シンプルにしています。
シンプルに作っている中にも、様々な工夫があります。
クライアントがまず見るところは、カメラマンのプロフィールです。
どのような経歴で、どのような仕事をしているのかを短くまとめて書きます。長文は厳禁です。
具体的に関わった社名などを入れるとリアルさがあって信用に繋がります。
プロフィールの顔写真は必ず入れましょう。
クライアントにとって顔がわからないカメラマンに仕事を依頼するのは、それだけハードルが高くなります。
顔写真はできれば笑顔で。斜め45度から光を入れたような写真はNGです(カメラマンではなく写真家ならOKかも)
サイトを作る上で、カメラマンという職種であれば、フリー素材を使用するのはNGです。
自分の撮影した写真を掲載しましょう。
自分とは違うカメラマンの撮影した写真を載せることで、説得力がなくなってしまいます。
ウェブサイトが、ビジネス用途であれば、SSLは必ず導入しましょう。
URLがhttpではなく、httpsではじまり、鍵マークがついているのですぐに見分けることができます。
SSLとは通信を暗号化するシステムで、セキュリティの強化になります。
これを導入していることで、依頼する側のクライアント様にとっても、安心材料になります。
カメラマンとしての実績を積み重ねる
もっとも重要なのは、撮影実績です。
撮影実績は、クライアントにとって、そのカメラマンに依頼する最大の判断材料になります。
カメラマンにはそれぞれ専門性や得意分野があります。
僕のようなオールラウンダーでも、自分が得意としているジャンルは多く掲載しています。
クライアントが、人物撮影のできるカメラマンを探している場合、料理写真の実績をアップしているカメラマンには、当然仕事の依頼はしません。
僕はブライダルの撮影をしていないので、撮影実績には掲載していませんし、ブライダルの撮影依頼はありません。
自分の経験を踏まえてお話しすると、スナップ写真は、経験にはなりますが、実績としての評価は難しいです。
スナップ撮影のできるカメラマンは、プロアマ問わず、世の中に溢れています。
スナップ写真は誰にでも撮れるという認識から、よほどの付加価値を付けないと、仕事として広げていくのは難しい状況です。
ロベール・ドアノーや森山大道クラスの写真家になれば別ですが、それは写真家の世界であり、商業カメラマンには当てはまりません。
カメラマンをはじめた頃は実績がなく、ウェブサイトに掲載できるコンテンツがないと思います。スタートは基本的にみな同じ位置にあります。
それならば、実績になるような仕事を意識して行うことです。
最初はそこに専念しましょう。
小さな仕事でも、そこにクレジット(自分の名前)が掲載されれば、誰かの目に触れるチャンスがありますし、実績としても掲載できます。
ここまで読んで、自分ではどうしてもウェブサイトを作る自信がないという方は、プロにお願いしましょう。
ただし、プログなど定期的に更新するコンテンツは自力で行います。
インスタグラムなどのSNSと連携すると、より効果的です。
あなたにとって、何かのアドバイスになれば幸いです。