採用・求人サイトの写真撮影について

求人サイトの写真撮影について

ビジネス写真の登竜門

マイナビ、日経キャリア、インディード、イーキャリア、DODA、@type、学情。
僕がこれまで撮影で関わった人材広告企業です。 

求人媒体で撮影した企業様は、
パナソニック、JT日本たばこ産業、マンダム、カプコン、タイガー魔法瓶、、ダイハツ、シノブフーズ、エクセディ、ダスキン、芦森工業、田淵電機、三陽商会、大阪ガス、スマートバリュー、エア・ウォーター、ネクスコ西日本、アーバンリサーチ、ラジオ関西、リクロー、ハーバー研究所などの上場企業を含む約500社になります。 

この撮影の経験が、後に新聞や週刊誌のインタビュー撮影、業界紙、社内報の撮影に生かされています。 
求人サイトの撮影は、ビジネス写真というジャンルにおいての登竜門だと思います。
今回は、そんな求人サイトに関するお話です。

撮影は大人の社会見学

撮影は大人の社会見学

僕が小学生の頃、社会見学の授業で、学校の近くにあった日本経済新聞社大阪本社に行きました。新聞ができあがる制作工程を見学でき、記念品として、生徒全員に、その日の夕刊をいただいたのはとても印象に残っています。 

求人サイトの撮影では、いろんな企業へ撮影に行きます。
日頃、愛用している製品を作っている企業であったり、テレビのCMでよく見る企業だったり。
逆にそれまで知らなかった企業の場合は、撮影がきっかけで興味を持ち、自分の世界観が広がっていきました。 
製薬会社や研究所の撮影では、防塵服を着たり、工業の現場では火花が散ってスーツに穴が開いたり、いろんなエピソードがありますが、何より現場で働く人たちの生の声が聞けること、その企業の創設者や社長様のお話を講演会などではなく、直接聞けることは、人生の財産になります。

求人サイトの撮影の流れ

撮影は、営業スタッフ、ライター、カメラマンの3人で現場へ入ります。

企業の担当者と、応接室で当日の流れを打ち合わせし、その応接室、もしくは会議室で、インタビュー撮影からスタートします。 

ライターさんが対象者にインタビューしている際に、その後方の位置からインタビューカットを撮影。
最初の10分間ほとで切り上げ、営業スタッフ、企業側の担当スタッフと、現場の撮影に回ります。 撮影内容は主に働いているシーン、外観内観、商品撮影など、2時間ほどで一気に撮影します。

この撮影は、スピードが勝負です。

求人サイトの撮影現場

採用・求人サイトの撮影現場

求人サイトの撮影は、マイナビがもっとも多かったのですが、仕事をはじめた初期の頃は、撮影のノウハウがわからず、試行錯誤の日々でした。
 
当時、僕の周囲のカメラマンは、ブライダルやスクールのスナップを撮影している人が多く、ビジネス写真の経験者がいなかったので、人から学ぶという方法がなく、実戦で仕事を覚えていきました。
 
モデルを使ってのポートレート撮影は、書籍や動画で学べますが、企業での撮影はイレギュラーなことが多く、一般的なノウハウではうまくいきません。
 
撮られる側の社員様たちは、モデル経験のない一般の方です。
緊張のほぐし方や、いい表情の引き出し方は、カメラマンの腕で決まります。
 
また人によって、左右のどちらの向きで撮影した方が良いのか、
制服に社名のロゴがある場合の立ち位置、
集合写真では男女の比率や体型、役職などで並び方を変えます。
 
撮影場所がスタジオではなく、オフィスや工場になるので、背景の選び方、光の質、また作り方。
撮影マニュアルがないので、カメラマンの感性と技術、経験がすべてです。
 
初期の頃は、技術も未熟で、現場ではいつも緊張し、名刺交換の際でも、毎回のようにドキドキしていました。
カメラマンが現場で緊張してしまうと、それが相手に伝わり、緊張が連鎖します。
この仕事を多く経験することによって、どのような状況でも撮影できるようになり、緊張もなくなりました。
 
数多くの実績を積むことができたクライアント様に感謝です。

働くことは、その人の人生そのもの

働くことは、その人の人生そのもの

求人サイトの撮影は、「労働」がテーマです。
働くことは、収入を得ること、社会参加、人生の生きがいなど、人によってそれぞれ目的があると思いますが、魅力的な職場でないと、魅力的な人はやってきません。
 
カメラマンは、その企業や働き手の魅力を引き出して、写真で表現します。