EOS R ファーストインプレッション その1

EOS Rを発売日に購入し、10日が経ちました。
EOS 5D mark4も発売日に購入して二年以上使用しているので、5DとEOS Rの比較による、ファーストインプレッションです。

EOS Rを購入するまで、イベントや店頭などで実際に触って確かめず、ネットでの簡単な情報のみでした。
プロ機ではなく、6Dクラスのミラーレス、ダブルスロットでない点も、承知の上での購入でした。
箱から取り出して、カメラを持った感触は、メタルな質感、デザインも好み、グリップを握った感触も良好、ミラーレスに大幅な軽量化は求めていないので、電源を入れるまでは、高評価です。

シンプルになった、カメラ左にある電源スイッチを入れ、メニュー画面を見ると、基本的に他のEOSシリーズと同じです。
最初に意外だった点は、RAWのモードが、RAWと新しく追加されたC-RAWのみで、S-RAWやM-RAWがないことです。。
僕は仕事ではJPEGでは撮影せず、その仕事の内容によって、大きなサイズが不要の場合は、M-RAWを多用していました。
C-RAWは画素数が同じで、ファイルサイズを抑えているので、その分、画質が悪くなります。
M-RAWがないのは、仕事で使用するには大きなマイナス点です。

次はEOS Rになって、もっとも困惑する点になりますが、5D mark4にあった距離エリア選択ボタン、マルチコントローラー、サブ電子ダイヤルがなくなっている点です。
それによって、AFの距離エリアの移動が、瞬時に選択できません。

EOS Rでの距離エリアの操作は、十字キーに割り当てる、液晶モニターでのタッチ、メイン電子ダイヤルとMODEボタンのサブ電子ダイヤルでの割り当てになります。
ところがそれぞれに問題があります。

まず十字キーですが、カメラのグリップを右手で握った時に、十字キーが指ではなく、親指の付け根にあたる母指球にあるため、指で操作をしようとすると、握っているグリップを一度離す必要があり、時間のロスができてしまいます。

次にモニターでタッチをして、距離エリアの移動ですが、ファインダーを覗きながらだと、グリップを握って右側のエリアはなんとかタッチできますが、左側のエリアは指が届かないので、物理的にタッチができません。

そして、距離エリアの移動が、5D mark4の距離エリア選択ボタンなどに比べるとかなりゆっくりなので、こちらも時間のロスが発生してしまいます。

最後にメイン電子ダイヤルとサブ電子ダイヤルでの距離エリアの移動ですが、こちらは、M-Fnのマルチファンクションボタンを一度選択してから移動になるので、選択、距離エリアの移動、解除をきちんと行わないと、露出が動いてしまうというミスが発生してしまいます。

初搭載のマルチファンクションバーには、距離エリアの選択機能はありません。
個人的にこの仕様は操作性が悪いと感じてしまい、マルチファンクションバーはこの機種だけで終わってしまったので結果的にはよくなかったんだと思います。
でも新しいことに挑戦するキヤノンの姿勢は好き。

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