第4話 ある冒険者(カメラマン)の男

おはよう、昨夜はよく眠れたか❓
今もこうしている間に、フィールド(社会)では、戦闘(競争)がはじまっている。
焦る気持ちを抑えて、今はしっかりと準備をすることだ。
今回は実戦に向けてのアドバイスを伝授する。
聞き逃すことなく、頭に叩き込め‼︎
職業クラス(撮影ジャンル)や武器(カメラ)などの装備に関しては、すでに心に決めているかもしれない。
だがこれから伝える内容によって、君の心は変わるかもしれない。
いつだって決めるのは自分自身だ。
自分の心に耳を傾け、自分の信じた道を進むのだ。
では、はじめよう。

まずはこの写真を見てくれ。
これが誰かは問題ではない。
40代の冒険者(カメラマン)、男性、仮に名をMとしておこう。
見るべき点は3つ。
まず1つ目。両肩に武器(カメラ)を下げているな。
フィールドに出て、もし一台が何らかのダメージを受けても、もう一台で対応できる。
クエスト(仕事依頼)には必ず、武器(カメラ)二台以上で挑むこと。
このスタイルだと、防具(レンズ)が広角、望遠など2 通りの表現で被写体を狙うこともできる。 手持ちの剣が折れても、腰に収めたダガーナイフで相手を仕留める。まさにそんな感じだ。
もし武器(カメラ)を一台しか持たず、フィールドで使えなくなったら、それは死(仕事を失う)を意味する。
2つ目。服装を見てみろ。
これはコマンドセーターと呼ばれるものだが、そこではない。
衣服の色が黒という点だ。
冒険者(カメラマン)は黒系の衣服を着るのが鉄則だ。
黒系だと、ガラスや鏡などの映り込みを防ぐことになる。
最近、とある国の王女を撮影したカメラマンが、瞳の中に映ったと大問題になった事件があっただろう。
黒系の衣服を身につけていれば、それを防ぐことができるのだ。
3つ目。この男の体型を見てみろ。
私からすれば、もっと肉を食べて筋肉をつけた方がいいと思うが、40代のわりに素早く動けそうだ。
重い装備品は着用できないが、ウエイトが軽いと身体への負担が少なくてすむ。
冒険者(カメラマン)のフィールドは、山、川、海、時に別の大陸で活動することもある。
日頃から食事をコントロールし、トレーニングをして戦い(撮影)に備えろ。
『そなえよつねに』
これは私が幼かった頃に所属していた組織の教訓だ。