同時代ギャラリー みまつひろゆきさん&駒崎佳之さんの写真展へ

同時代ギャラリー みまつひろゆきさん&駒崎佳之さんの写真展へ
同時代ギャラリー みまつひろゆきさん&駒崎佳之さんの写真展へ

奈良県での撮影が終わってから、京都市中京区にある同時代ギャラリーへ。
友人で写真作家のみまつひろゆきさんの『Life speed』が開催されています。
高速で走る新幹線の車窓から風景を切り取ったシリーズ。
みまつさんは元航海士、医療系製品の発明者であり、写真表現大学を経て、今回、2度目となる個展です。
写真を本格的に学んで2年でここまでたどり着いたのは、やっぱり写真が好き、そして何より情熱です。

隣の会場には、もうひとつの写真展が開催されていました。
駒崎佳之さんの『鹿の夢』です。
こちらはみまつさんのアート路線ではなく、硬派なドキュメンタリー。
その個展会場に佇む一人の男性。
引き締まった身体、目力、舞台俳優のような風貌。
声をおかけすると、作者の駒崎さんでした。そしてここからが凄まじかった。
駒崎さんの作品に対する熱量が凄く、声の迫力もあり、彼の生活や作品のボリュームも含めて、ある境地に達している人物だと思いました。
駒崎さんは、新聞社の報道カメラマンとして16年間在籍、国内外の大きな事件や事故の瞬間を切り取ってきました。
退社後、東京を離れ、滋賀県高島市に移住し、自作の石窯で天然酵母のパンを焼き、写真と向き合っています。

面白いのは、みまつさんと駒崎さんは、写真表現大学の同級生であること。つまりお二人とも決して若くない年齢で写真を学んでいること。
駒崎さんはプロとして写真の実績を重ねてから、こちらの大学で学んでいることです。
みまつさんが青い炎なら、駒崎さんは赤い炎。二人が同じ空間に並んでいる絵面は面白い。

写真はSNSで誰もが手軽に発表できる時代になりました。
写真展や写真集は、それぞれテーマがあり、それをきっちりとまとめて形にしたものです。
消費される写真から、記憶に残る本来の写真の良さがあります。

同時代ギャラリー
京都市中京区三条通御幸町東入弁慶石町56 1928ビル2F